東京都内の、とある丘の上に、ロードバイク好きのオーナー建てた家がある。住まいは公園のすぐ脇で、ラッキーなことに、公園の緑を借景にし、ダークブラウンの木部と、緑が美しく輝く。

坂道の上、アクセスは良好とは言えないけれど

住まいは眺めの良い丘の上。ともすれば、最寄駅からは少し通く、それどころか、坂の上り下りを揶揄する人もいるかかもしれない、そんな立地だ。ロードバイクレースにも出場するというオーナーは、仕事と会社の往復も愛車のロードバイクで移動する。片道15kmを毎日、トレーニング代わりに漕ぐ。そしてその坂道こそ、トレーニングにもってこいだという。そして何より、岡の上からの眺めは、心を開放してくれるそう。多少の不便は、すべて暮らしの楽しみにつながっている。そんな住まいである。

休日は、玄関脇の土間で、ロードバイクのメンテナンスや、トレーニングを行うそう。まさに男の秘密基地といった空間。

公園の緑が美しい2階リビングの窓辺。春になると、満開の桜でピンク色に染まるそう。

玄関土間で、天気を気にせずロードバイクのメンテナンス
休日は、友人たちとバーベキュー

土間部分の窓を開けると、玄関に広がる内土間と、外土間がつながり、2倍の広さに。普段は、ロードバイクのメンテナンスや、トレーニングに使われる土間も、友人たちが集まれば、バーベキュー会場に様変わり。広い土間で、気の合う仲間たちと集いながら、「この家を建ててよかったな」という思いを嚙み締めるのだとか。(設計・施工 (株)平成建設 木造2階建)