株式会社 平成建設 創業30周年記念 平成建設コレクション 特別展「白眉の藝術起業家 藪明山の世界」
トップページ画像:飾山車祭絵筒形三足小壺(拡大)
2019年9月9日(月)~11月16日(土)の期間、平成記念美術館 ギャラリーでは、日本の技術や感性を次世代に紡いでゆく、薩摩焼の陶藝作家で藝術企業家として活躍した、藪明山 (本名:政七 1853年~1934年 )の展覧会を開催します。
――「SATSUMA」ブランドの確立
幕末に欧米諸国向けの輸出品として注目された薩摩焼は、漆や彫金、七宝と並び、明治期に日本の輸出商品の花形となりました。京都・名古屋・東京・横浜など、多くの産地がしのぎを削る中、大阪の “藪明山” の上絵陶器は、極小の器胎に郡蝶をはじめ、花詰、菊詰と風景や風俗を組み合わせた、精緻かつ多彩な美しい表現で「明山薩摩」として、大変な人気を博します。
―― The Glorious World of Yabu Meizan
1900年(明治30年)のパリ万国博覧会前後には、世界各国の博覧会において数々の賞を受賞し、明山自身も国内外の陶器展における審査員等を歴任。明山薩摩は、“ 精巧美麗、装飾用として最も佳品なり” と評され、英国最大の日本美術品蒐集家である、ナセル・D・ハリリ氏のコレクションにも、103点もの作品が所蔵されています。作品は現在、大英博物館、オックスフォード大学付属アッシュモレアン博物館、大阪歴史博物館、清水三年坂博物館など、国内外の博物館や美術館にも収蔵され、世界中の愛好家らを魅了し続けています。
日本人の高い美意識・藝術性・技術に誇りを持ち、明治期の激動の時代に幾多の困難を乗り越えて海外に販路を求めた藪明山。 82年の生涯に渡り美を探求し続け、 世界中の人々を魅了した名品の数々を、100年以上の年月を経て再び日本でご紹介します。この機会に是非、お楽しみください。
特別展「白眉の藝術起業家 藪明山の世界」
平成記念美術館ギャラリー (平成建設 世田谷支店併設)
【前期】2019年9月9日(月)~10月5日(土)【後期】10月7日(月)~11月16(土)
開 館: 10:00~18:00 / 観覧無料 / 会期中、一部作品の入れ替えを行います
休館日:日曜日
住 所: 東京都世田谷区桜3-25-4
※書籍「明治工藝 白眉の藝術起業家 藪明山の世界(普及版)」を、本展覧会にて販売いたします
※本展覧会は終了いたしました