「お家が好き」そう話すご夫婦の横で、お子様がウッドデッキを駆け回るこちらのお住まい。シンプルなステンレスキッチンを中心に、リビングダイニングがひと目で見渡せる室内は、白を基調としつつオークの無垢床や製作家具がナチュラルで優しい雰囲気を演出しています。
見たことないデザインがお気に入り、四角錐の天井に包まれるリビング
タモの化粧柱を中心に広々としたリビングスペース。天井は設計士からの提案で四角錐の天井ラインを採用しています。
「見たことのないデザインに驚きましたが、採用して良かったです。」と語るオーナー。家の中央に柱がくるため邪魔になるのではと心配していたそうですが、この柱があることで、何となく空間をリビングとダイニングに分けてくれているような気がするのだとか。クッションを置いて背もたれにして座ることもあるのだそう。デザインのアクセントにもなるこの柱は、その存在感を充分に発揮しています。
柱に向かって四方から延びる四角錐のラインに惚れ惚れする天井。ほんのりと映し出された陰影が空間の質を上げてくれているような印象です。
フルオープンウィンでウッドデッキとつながるリビングは、お子様が元気に駆け回っても充分に遊べる広さ。日当たりもとてもいいので、冬には日向ぼっこをしたり、夏には家族でバーベキューをしたり、ちょっとしたアウトドアを楽しんでいます。
リビングの照明は奥様が選んだこだわりの一品。 IDEEの「アプリク ミュラル アン ブラ ピヴォタン」。アームがわずかに下に垂れ、空間の中でダイナミックにバランスをとるこの照明は、リビングの中でも一際目をひきます。照明や家具は全て奥様が選んでいるそう。
大きなステンレスのキッチンで家事も楽しく
キッチンには大きなフルフラットのトーヨーキッチンを採用。設計当初から導入を決めていたこちらのステンレスキッチンは、見学会を開催していた他のお住まいで見かけた際に一目惚れ。
「フラットなので見えてしまうという緊張感から整理整頓をするよう心掛けています」と奥様。フルフラットのキッチンはお手入れや片付けが大変なイメージがありますが、あえて見せることでキレイさを保っているそうです。食器はほとんど食洗機に入ってしまうので、水切りカゴも不要です。
キッチン横にはリビングから見えないよう、家電とゴミ箱を置くスペースを作り、パントリーと背面の大容量カップボードのおかげで、すっきりとしたキッチンを保つことができます。キッチンに合わせシャープなシルバーの手摺を付けたカップボードとブルーのきれいなモザイクタイルの壁がステンレスキッチンを彩ります。
合理的な動線を採用した間取り
お風呂を使用している際でも洗面が使えるように脱衣室と洗面は別にしています。キッチンから脱衣室、バスルームと家事がラクラクこなせる動線を採用。脱衣室は、洗濯機置き場と作業台、室内物干しを備えており、洗濯室も兼ねています。この一室で洗濯⇒物干し⇒アイロンが完結します。
室内物干しは2本吊るせるようになっているので、室内でもたくさんの洗濯物を干すことが可能です。
洗面コーナー・トイレ・ウォークインクローゼットを通って寝室に行く動線は、とても合理的です。家に帰ってから、手を洗って着替える時も、寝る前の準備にトイレや洗面、ウォークインを使って寝室へ、など様々な場面で便利さを実感できます。
シンプルな階段デザイン
エントランスに2階への階段を隣接させました。暗く、狭くなりがちなエントランスにシンプルなラインの吊り階段を採用することで浮遊感と広がりを演出しました。
すっきりときれいなラインがどの角度から見ても美しく映えます。手摺は壁に同化するようなホワイトでシンプルに。階段のデザインを邪魔しません。
外観は窓を少なく、白い外壁にレッドシダーをアクセントに
極力シンプルに仕上げるために窓を少なくした外観は一見閉鎖的にも思えますが、生活の中心となるLDKを住まいの中心に据え、日当たりの良い南面に大開口と広々としたウッドデッキ、中庭を設けることで、明るく、開放感のある住まいとなっています。
白い外壁と軒天のレッドシダー、そして木製の温かみのあるドアと金属製のモダンなポストが調和します。
耐久性が高くウッドデッキに適した バツ材 を目隠しを兼ねるフェンスにも採用しています。
開放的な空間にご家族の笑顔が絶えないこちらのお宅。
四角錘の天井がご家族を包み込むような温かなお住まいです。
(設計・施工 (株)平成建設 在来工法 2階建て)