トップ画像:「勇鷹衝立(部分)」

2020年7月10日(金)~8月21日(金)の期間、世田谷にある平成記念美術館 ギャラリーでは、世界で活躍する水墨画家「小林東雲 墨絵の庵」展を開催します。

「鯉躍(部分)」

日本の水墨画を牽引する小林東雲の作品は、優しく癒す墨の色であらゆる色をイメージさせながら、自由自在に命を宿します。

「飛天(部分)」

天女の舞は甘い香りを秘め、涼やかな笛の音とともに清められた空間が広がるようです。柔らかな墨の筆さばきに、五感が豊かに潤います。この時代、天女は何を想い、人々は天女に何を願うのでしょうか。

「豊楽(部分)」

こちらの作品を見ていると、しなう枝にみずみずしい生命力が流れている様子が感じ取れます。大地の力がぐんぐんと吸い上げられて、枝先の芽になり実となります。実は小さな栗鼠の糧となって、生命は循環するのでしょう。さりげなく可愛らしいシーンを描きながら、小林東雲の眼は自然の理を優しく見つめているのです。

小林東雲は作家としての制作や文化財としての水墨画保護活動のみならず、水墨画の世界公募展も主催し、普及のためにも精力的に活動を続けています。日本の美意識を広めるべく、ヨーロッパ・アメリカ・中国・ロシア等で障壁画揮毫(きごう)を重ねて各国で高い評価を得てきました。墨絵Sumi-e paintingアーティストとして、常に新しい可能性に挑戦し続けています。
魅力あふれる人柄、優れた洞察による目線、水墨画に対する静かな熱意、鍛錬を重ねた表現力……小林東雲による美しい水墨画の世界をどうぞお楽しみください。


「小林東雲 墨絵の庵」

平成記念美術館 ギャラリー(株式会社平成建設 世田谷支店併設)
会 期:2020年7月10日(金)~8月21日(金)
開 館:10:00~18:00 観覧無料
休館日:日曜日
住 所:東京都世田谷区桜3-25-4