共働き世帯が年々増加し、住まいにも家事をサポートする設備やプランが強く求められるようになってきました。今回は、家事を時短できるアイディアが詰まった「共働き世帯が参考にしたい家づくり」をご紹介します。家事効率を考えた動線や収納を取り入れることで、より住みやすく快適な住まいづくりが叶います。

N様ファミリーのお住まい(共働きのご夫婦+お子様)

プランニングポイント①
アイランドキッチンを採用!
回遊動線で、暮らしやすい間取りに

キッチンはぐるりと回遊できるアイランド型を採用しました。動線に行き止まりがないので、忙しい朝でも人の渋滞が起こりません。キッチンと一体化したダイニングテーブルは、料理を作ってから配膳までの流れがスムーズにでき大活躍。また、形を台形にしたことで、空間にゆとりが生まれました。LDK全体を見渡すことができるキッチンで、家事をしながらでも家族団らんの時間を過ごすことができます。

窓から朝日が差し込む明るいLDK。キッチンをアイランド型とし、ダイニングテーブルと一体化したことで、周囲にゆったりとしたスペースが生まれました。

プランニングポイント②
水廻りは一カ所に!
コンパクトな水廻り動線で家事時間を短縮

洗面脱衣室やバスルームといった水廻りはキッチンのそばにまとめて、家事が一か所で片付くように配慮しました。水廻りスペースの一角には“家事コーナー”を設け、取り込んだ洗濯物を畳んだり、アイロンがけ、ちょっとしたソーイングがその場で完結できるように。

プランに一工夫:ほっと一息つける小部屋を

家事重視のプランの中に、ちょっとした小部屋を設けることで、読書やコーヒータイムなど、「自分だけの時間」も大切にでき、ほんの少しリフレッシュできるのではないでしょうか。窓から明るい日差しが差し込む、奥様のとっておきの空間です。

あると便利な“家事コーナー”を洗濯動線上に配置。書斎のようにも使えます。

プランニングポイント③
収納いっぱい!
いつでもきれいな室内で急な来客も焦らず対応!

家族が集まるリビングは、住まいの中でも特に散らかりやすい場所ではないでしょうか。そこで、 テレビボードには整理整頓しやすい収納棚を、スタディコーナーの机には細々とした文房具類がしまえる引き出しを設けました。

収納時のポイント:使うものを使う場所に収納しよう!

調理家電や食器類がすっきりと収まるキッチン収納。洗面脱衣室のランドリーキャビネット。使う場所それぞれに細かく収納を設けることで、すぐに片付けられるようになり部屋が散らかりにくくなります。

小上がりの和室には床下収納も確保。おもちゃなどの出し入れも簡単です。

明るくゆったりと寛げるLDK。キッチン収納やスタディコーナー、テレビボードなど、オーク材を使用した造り付けの家具が空間を彩ります。

家事効率を考えたプランで理想の暮らしを実現 

家事のやり方や家族との過ごし方を見つめ直し、プランニングに取り入れたN様邸。普段感じている面倒や無駄を省き、憧れのアイランドキッチンや使いやすい収納、家事コーナーをプラスしたことで、家事がぐっと楽に。忙しい共働き世帯がゆとりをもって暮らせる、理想の住まいが実現しました。

(設計・施工 (株)平成建設  在来工法 2階建て)