鉛を含まない、人と環境にやさしい釉薬「無鉛釉(むえんゆう)」で制作された九谷焼をご存じでしょうか。
2019年10月7日(月)~11月16日(土)の期間、世田谷にある平成記念美術館 ギャラリーでは、「無鉛釉の世界 武腰敏昭と武腰冬樹による九谷焼展」を開催します。

武腰敏昭 無鉛釉上絵染付「朝まだき」

次世代の表現を求めて

石川県能美市寺井町で江戸時代後期から続く九谷焼の名門、武腰家。今回ご紹介するのは、日本藝術院会員・日展理事の三代 敏昭と、四代 冬樹の作品です。     
三代 敏昭は、日本の藝術界を牽引する日本藝術院会員として活躍する傍ら、環境に配慮した、人体に有害な鉛を含まない「無鉛釉薬」*の全国的な普及に取り組んでいます。2017年には、藝術や環境保護活動に携わる有識者らと「日本無鉛釉薬推進委員会」を発足。全国各地で無鉛釉を紹介する講演会を開くほか、絵付けの指導に当たっています。本年、その功績が認められ、 「日本無鉛釉薬推進委員会」 は、文化庁長官表彰を受けました。四代 冬樹は、金沢美術工芸大学を卒業後、父の元で修業を積み、日展における特選受賞を重ね、日本現代工芸美術展や石川県陶芸協会でも活躍。九谷焼の新しい表現を追求しています。

武腰冬樹「部屋へ」

*無鉛釉薬の試み  九谷焼の制作に使用される従来型の和絵の具の成分として、鉛が50%程を構成しています。鉛が含有されることで、発色の鮮やかさを実現することが可能です。 武腰は、器から鉛が溶け出した時の環境問題も考慮し、人体や環境への負荷が少ない、かつ色彩の美も追求した無鉛釉薬の開発に取り組んでいます。現在、海外でも欧州を中心に、陶磁器やガラス工芸において鉛の使用を規制する国も増えています。

武腰敏昭 無鉛釉「空の王者」

無鉛釉の美しさを、広く後世に

10月14日(月・祝)14時より、平成記念美術館 ギャラリーでは「環境造形と無鉛釉の創作」と題し、武腰敏昭ギャラリートークを開催します。本展の見どころと無鉛釉九谷焼の魅力を、余すところなくご紹介します。この機会に是非、お楽しみください。ご予約及びお問い合わせは、平成記念美術館 ギャラリー ギャラリートーク受付(03-3426-1100)まで。

武腰冬樹「窓から」

「日本藝術院会員 武腰敏昭と武腰冬樹による九谷焼展 無鉛釉の世界」

平成記念美術館 ギャラリー (平成建設 世田谷支店併設  東京都世田谷区桜3-25-4 )

2019年10月7日(月)~11月16日(土)10:00~18:00 / 観覧無料 / 休館日曜日


武腰敏昭ギャラリートーク「環境造形と無鉛釉の創作」

2019年10月14日(月・祝)14:00~15:30 / ご参加費無料 / 定員50名(ご予約優先)

開始10分前には会場へお越しください / ご来場は公共交通機関をご利用ください

最新情報はギャラリーサイトをご確認ください( https://www.heiseikensetu.co.jp/gallery/ )

ご予約・お問い合わせ 電話 03-3426-1100