9000年以上の歴史を誇る、日本を代表する工芸である漆芸。 2019年7月12日(金)~8月31日(土)の期間、世田谷にある平成記念美術館ギャラリーでは、漆ならではの素材感を生かした個性溢れる7人の作家展「漆 New Wave in Tokyo」を開催します。  

トップ画像:三田村 有純「島にかかる赤い月」

左:青木 宏憧「対」 右:橋本 遥「 乾漆螺鈿箔濃 椿 」

本展「漆 New Wave」は、伝統的な江戸蒔絵*を継承する家系に生まれながらも漆芸の新たな可能性を創造し国内外に発信し続ける、江戸蒔絵赤塚派十代目の三田村有純先生と、その薫陶を受けた若手作家達が創り出す展覧会シリーズです。7名の作家は、漆の道を極めた精緻な技と洗練された意匠が融合した、独自の世界を生み出しています。

蒔絵とは* 1200年程前より日本独自に発達した漆芸の代表的な技法。器の表面に、細い筆を使い漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様を表現する。蒔いて絵にするという意味から蒔絵という。

左:小田 伊織「海の空船」 右:豊田 正秋「Continuity(leaves)」部分

左:加藤 萌「捕らわれた夜」 右:数永 真太郎「晴れの日」

夏のひととき、漆芸の伝統から学び新たな美を模索する現代作家たちのいまをお楽しみください。


「漆 New Wave in Tokyo 漆芸作家7人展」

平成記念美術館 ギャラリー(株式会社平成建設 世田谷支店併設)
会 期:2019年7月12日(金)~8月31日(土)
開 館:10:00~18:00 観覧無料
休館日:日曜日 / 夏季休暇 8月11日(日)~15日(木)
住 所:東京都世田谷区桜3-25-4

※本展は終了いたしました。