トップ画像:「杉柾合せ喰籠」中川清司(重要無形文化財保持者)

2020年3月6日(金)~4月10日(金)の期間、世田谷にある平成記念美術館 ギャラリーでは、「日本の木工藝」展を開催します。 こちらは平成記念美術館 ギャラリー所蔵の木彫工藝の展覧会であり、幕末の作家から現代の重要無形文化財保持者「須田賢司」までの名品を展示いたします。

「神代杉短冊箱」須田賢司 (重要無形文化財保持者)

日本人は縄文時代・弥生時代から指物、刳(く)り物、彫り物などの石器を中心にした刃物を用いて木を彫るという技術を高めてきました。そして樹木の生命力を受け、時代ごとに日本独特の木彫を創り、様々な祈りも込めてきたのです。

「深浮彫刻硯箱 日出乃松ト富士山の真景」相川松濤

こちらの作品は一本の木から彫りだして作られています。相川松濤の表現する緻密な作品の数々は見れば見るほどその世界観に惹き込まれていきます。

短冊箱(黒柿内桐造)」氷見晃堂 (重要無形文化財保持者)

明治以降の急速な西洋化と、第二次世界大戦後に大きく生活環境が変わってきた中で、美術工藝も急速に変化しました。 しかし、精緻な技巧に込められた日本の美意識は、今も私たちの中に流れ続けています。
この機会に是非、日本の地で愛されてきた「木を彫り楽しむ感性の流れ」「美しい木のある生活」を感じてみてはいかがでしょうか。


「日本の木工藝」

平成記念美術館 ギャラリー(株式会社平成建設 世田谷支店併設)
会 期:2020年3月6日(金)~4月10日(金)
開 館:10:00~18:00 観覧無料
休館日:日曜日
住 所:東京都世田谷区桜3-25-4