都内で働くご夫婦が、定年退職後に充実したセカンドライフを過ごすため、湘南へ移住。 開放感たっぷりのバルコニーやスキップフロアの2階リビングなど、高台の眺望を生かしたプランニングで、いつも海を眺めて過ごす理想の暮らしを実現しました。

高台の住宅地に建つS様邸。江ノ島のある片瀬海岸へは歩いて行くことができ、最寄りのモノレール駅を使えば都内へのアクセスも良好な立地です。そして、何よりもS様が気に入ったのは、住まいからの眺め。祖父母の家が海の近くにあったそうで、そこで夏休みの大半を過ごしたというご主人。そんな少年時代の体験から「海の見えるところで暮らしたい」と、この土地を選びました。

高台の眺望を活かした、景色を取り込むLDK

海がよく見えるよう2階に配置したLDKには、景色を取り込む大きな窓を配置。住まいの前面は広場になっており、今後も建物が建たないという好条件により、この開放感が実現しました。間仕切り壁を設けず、段差によって空間をさりげなく仕切る「スキップフロア」を採用したことで、キッチン、ダイニング、書斎や小上がりのあるリビング、ロフトまでが繋がった大空間に。 ダイニングで食事をしながら、ロフトに寝ころびながら、書斎で仕事をしながら、暮らしの中でいつでも窓越しに海が見える、とびきり贅沢な空間が生まれました。

LDKには、床と材質を合わせた収納棚を製作し、すっきりとした室内を演出。段差を活用して、床下収納や棚を設けることができるのも、スキップフロアのメリットです。

ホームパーティを楽しむ、奥様こだわりのキッチン

海外からご友人が訪ねて来ることもあるそうで、ホームパーティーができるよう、ゆとりのある住まいにしたかったというS様。視線の抜ける先には、個別に木製の作業台を据えた、奥様こだわりのキッチンがすっきりと佇んでいます。学生時代にホームステイして以来憧れていた、アメリカ家庭のキッチンをお手本にしたと話す奥様。作業台は、料理はもちろん、バーカウンターのようにその場で食事するのにも充分なサイズで、想像した通りの使い勝手の良さを実感しているそうです。

寛ぎの和室でおもてなし

玄関を入ったすぐ脇には、客間として、グレーでコーディネートされたモダンな和室があります。広々として変化に富んだLDKとは対照的に、海外からのお客様へのおもてなしとして、和の雰囲気を味わってもらえるよう、シンプルで落ち着きのある空間としました。濡縁に腰掛け、ご主人によって手入れの行き届いた庭を眺めながら、ほっとひと息。心が休まる寛ぎの空間です。

板張りの庇や木格子といった和の要素を取り入れた玄関。柔らかく暖かい雰囲気がお客様を迎えます。

湘南の海で始めるセカンドライフ

S様お気に入りの場所は、見晴らしの良い大きなバルコニー。深い軒によって強い日差しや風が遮られ、室内のように快適です。 バーベキューをしたり江ノ島の花火を眺めたり、アウトドアリビングとして大活躍。 すっかり愛犬ぼたんの日向ぼっこの定位置にもなり、風が運ぶ波音に耳を傾けながら、海の眺めを独り占めできる、自慢の空間です。

移住してからの暮らしは、片瀬漁港で水揚げされたばかりの活きの良い魚を買ったり、海や山、古いお寺のある周辺をサイクリングしたり、江ノ電に乗って鎌倉の街を散策したりと、都会では味わえないこの場所ならではの新鮮な体験に彩られています。片瀬海岸で、サーフィンやヨットなどの新しい趣味を始めたいと話すご主人。これからの生き方や暮らしの理想を形にした住まいで、楽しみに溢れたセカンドライフが始まります。

 (設計・施工 (株)平成建設  木造SE構法 2階建て)