「そば猪口は、そばを食べるための食器。」いやいやそんなことはありません。そば猪口は、そばを食べるだけでなく、コップになったり、花瓶になったり、アートになったり……。春夏秋冬、様々に楽しめる器です。

そば猪口でスープを愉しむ

そば猪口は、持ちやすさや、口当たりもよく考えられてつくられているので、そばだけでなく、スープや、珈琲、紅茶を飲むにも、とても飲みやすい。前菜を盛りつければ、テーブルウェアとして食卓を彩ってくれます。

花器として使えるそば猪口

花器としても丁度いい大きさのそば猪口。庭で摘んだ花を活けてみたり、花屋にお気に入りのそば猪口を持っていけば、合う花をセレクトしてもらえるかもしれません。

手のひらサイズのアートとして眺めても

手のひらサイズにアートが凝縮されている様子は見ごたえがあります。 こちらは審査員賞を受賞した金 知端さんの作品「Tropea Sunset」。漆や金箔・銀箔を用いて沈む太陽をモチーフにつくられた美しい作品です。

お菓子やシュガースティックを入れておもてなしにも

こちらは過去のそば猪口公募展で大賞を受賞した桜井 謙治さんの作品「十六面黒猪口」。木の温もりを感じられるそば猪口は、テーブルのアクセントとしておもてなしの場面にも活躍しそうです。

そば猪口を見に行こう

現在、世田谷にある平成記念美術館 ギャラリーでは、数々のそば猪口を見ることができます。開催しているのは、そば処の信州安曇野にある髙橋節郎記念美術館で、毎年好評を博してきた「そば猪口アート公募展」の、巡回展。国内外から276点もの応募があり、126点の入選作品を一堂に展示しています。 一つとして同じカタチ、デザインのものはなく、常駐しているスタッフから作品の意図や技法の説明を聞くこともできます。

優秀賞を受賞した、佐野圭亮さんの作品「❝Reborn❞」。漆塗りで、金と銀を用いている上品なそば猪口です。モダンなインテリアに映えるデザインが魅力的。

優秀賞を受賞した、大江絵さんの作品「葉器」。一枚の銅板を鍛金という技法で形成しています。一枚の葉を軽やかに器に添えている情景が爽やかに伝わってきます。

「これほど多種多彩なそば猪口が一堂に会する公募展は他にはありません。この機会に是非お越しください。」とスタッフの三田村さん。漆や、ガラス、木。形も色も異なる様々なそば猪口の中から、お好みのそば猪口を見つけてみてはいかがでしょうか。


「第7回 そば猪口アート公募展」

平成記念美術館 ギャラリー(平成建設 世田谷支店併設)

会期:2019年1月28日~2月28日
開館時間10:00~18:00(入館は17:30まで)

※このイベントは終了しました。

休館日:日曜日/観覧無料
住所:東京都世田谷区桜3-25-4